巨大なハートが、2024年も彩り豊かに生まれ変わりました!

10月26日と27日、"たまに"の拠点の外壁に「巨大なハート」をみんなでつくるマステアートイベントが開催されました。早いもので4度目を迎えたこのイベント。今年は、0歳から90代まで、リピーターさんとこのイベントを"たまたま"見つけてくださった初参加のみなさん、総勢43名が参加されました。アーティストの西村公一さんディレクションのもと、わくわくホクホク、手を動かし口を動かして作業すること計10時間超、"たまに"の巨大なハートは、今年も彩り豊かに生まれ変わりました!

知らぬ間に距離が縮まっている"たまに"なマステアートの包容力

その時 “たまたま” 時間があった方たちにふらりとお立ち寄りいただくのが、”たまに流”。余白を多く設けることで、ご近所さん同士がゆるゆると繋がっていく縁側みたいな場が育っていきます。そんなわけで、告知もいつもの通り、開催のほんの2-3日前に現地の看板とLINE、インスタでの発信のみ。それでも、西村さんや常連サポーターさん、スタッフとで最初のコーヒーを飲み終えるのを待たずして、通りすがりの父娘連れが「?」と「笑い」の入り混じった穏やかな表情で立ち寄られ、今年のマステアートイベントの"たまに"らしいスタートとなりました。

たまたま居合わせた方たちと肩を並べて、手を動かし、カラフルなハートを制作していると、普段初対面では話さないようなことも気軽に話せてしまう。今年はゆっくり過ごされる方が多かったためか、居合わせた人たちの距離がぐんぐん縮まっていく様子が印象的でした。

子どもの成長を見守るスナップショット的な関わりの価値

2度3度とリピートしてくれるご家庭が多くなってきていることもあり、お子さんたちの成長ぶりが喜びとともに感じられたのも印象的でした。前回前々回は歩くことすらままならなかった子が、いつの間にか大人のハートを真似てかっこいいハートを作っていたり、ご近所さん宅に増殖したハートの修復の戦力になってくれたり。

子育てって、当の親にとっては「これいつまで続くの?」の連続だったりするけれど、周囲からすると瞬く間の煌きのような時期。こんな風にご近所さんと子どもの成長を分かち合う時間は、どこまでもつづくかに見える日常をスナップショットとして切り取ってくれる、貴重な機会なのかもしれません。

個性溢れるハートは、その数なんと211個!

今年の作品作りは、昨年同様褪色したハートを取り除いた上で下地を活かし、内部に新たなハートを埋め込み直すリノベーション戦略で挑むことに。いつものように、西村公一さんのディレクションです。

これだけの作品を完成させるのに、どれだけの人が、何度、どんなハートにしようかと頭を悩ませたんだろう? 作りながらどんなおしゃべりをしたんだろう? などと想像すると、それだけでほっこりと豊かな気持ちになります。

心もお腹も満たされに満たされた二日間。そして活動はつづく

今年も、昼食や2日目の夕食は、居合わせたみなさんと屋外で。2日目のお疲れさまディナーでは、こちらも昨年同様お肉屋さんもびっくりの4kg(!)のローストポークと野菜料理、みなさんの差し入れが振る舞われ、ビールやサングリア、ワインも交えながら、たっぷりと平らげました。2日間の疲労感も手伝って、何を食べてもうまい!

お腹いっぱい胸いっぱい、笑顔いっぱいの2日間。

今年一年でハートがどんな風に変化するか、ハートを起点に周囲のみなさんとの関係性がどのように変化するか、そして、来年のこのイベントをどんな風に"たまに"らしく設計しようかetc...。いくつもの小さな楽しみを胸に、引き続きわたしたちらしい活動をコツコツと続けていきたいと思います。

最後に──。

改めて、このイベントを支えてくださったすべての皆さま、特に英さん、大木さん、石角さん、足場を無償でご提供くださっている ODA建設、マステを安価でご提供くださっているMARK'S、協賛のつなぐファクトリー、そして、いつもあたたかく私たちの活動を見守ってくださる近隣の住民の皆さま、アーティストの西村公一さんに、心からの感謝を。

みなさんなくしてこんなあったかいイベントはなし得ないです。いつもいつも、本当にありがとうございます!

おまけ

数日後の10月31日には、ハロウィンにちなんでたまにバルをオープン!平日の夕方5時からの3時間という普段と違うタイミングでの開催ということで、保育園や幼稚園からの帰路に立ち寄ってくださる方も多く、思いがけず賑やかな夜となりました。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました〜。

文:佐竹 麗