巨大なハートが、元気いっぱい生まれ変わりました!

3年目を迎えすっかり恒例になった、巨大なハートを作るマステアートワークショップ。今年は、10月28日と29日の2日間、0歳から70代まで幅広い世代の参加者&サポーターのみなさんを総勢60名以上お迎えして開催しました。

当日"たまたま”集ったみなさんと場を楽しみ、手を動かし、生まれ変わる

熱量高く頑張っていくイベントもいいけど、ご近所さん同士が頑張っちゃうと続きづらい。そんなわけで、その時 "たまたま" 時間があった方たちにふらりとお立ち寄りいただくのが 、"たまに流"。告知もいつも通り、開催のほんの2-3日前に現地の看板とLINE、インスタでシェアするだけ。ローカル感とまったり感たっぷりな会場で、たまたま居合わせた方たちとのおしゃべりや場の雰囲気そのものを楽しみながら手を動かした12時間。カラフルなマスキングテープを手に肩を並べて制作していると、普段初対面では話さないようなことも気軽に話せてしまうから不思議です。

"ハートの家"は、保育園のお散歩コースになっているらしい

ごく地味な告知しかしていないこともあり、「どうやって見つけて来てくれたんですか」と、参加された方によく伺ってしまうのですが、今回複数いただいた回答で面白かったのが、「子どもが保育園で聞いてきたんです」というもの。まだ字が読めないお子さんたちがどうやって? 聞けば、拠点が"ハートの家"として保育園のお散歩コースになっていて、先生がイベント告知の看板についていたチラシを持ち帰り同僚にシェアされていたのだとか。そのやり取りを聞いたお子さんたちが、ご家族に週末イベントがあるらしいことを伝え、「行く!」と主張してくれたそうなのです。

私たちは、小さなものを含めても年にほんの数回しかイベントはできないけれど、このハートの存在のおかげで、知らない間に、近隣のみなさんにとって身近な存在になれているのかと思うと、とてもうれしく、ありがたく感じました。

懐の深い躍動感溢れる巨大ハートが完成!

今年の作品作りは、褪色した昨年の小さなハートを取り除いた上で昨年の下地を活かし、内部に新たなハートを埋め込み直すリノベーション戦略で挑むことに。いつものように、西村さんが足場を組むところから(!)ディレクションし、作品全体のバランスをみながら、何が出てくるかわからない参加者の皆さんの作品を、これ以上ないくらいに柔軟に受け止め、ひとつの作品に昇華させてくださいました。

最終的に、小さなハートの数は実に169個!ハート以外の作品も取り込みながら、中身のぎゅーーーっと詰まった、躍動感ある作品となりました。

お腹いっぱいホクホク感いっぱいの2日間、そして活動はつづく

お昼ごはんやお疲れさまディナーは、屋外の風にあたりながらみんなでモリモリ。今年は、お肉屋さんもびっくりの4kg(!)のローストポークとシンプルな野菜料理(そしてもちろんビールやワインも...!)をたっぷりと平らげました。この雰囲気と気のおけない仲間たち、そして、2日間の心地よい疲労感も手伝って、何を食べてもうまい!

お腹いっぱいホクホク感いっぱいのマステアート2023の2日間。

今年一年でハートがどんな風に変化するか、ハートを起点に周囲のみなさんとの関係性がどのように変化するか、そして、来年のこのイベントはどんな風になっちゃうのかetc....いくつもの小さな楽しみを胸に、引き続き、たまにらしい活動をコツコツと続けていきたいと思います。

最後に──。

改めて、このイベントを支えてくださったすべての皆さま、特に英さん、大木さん、石角さん、足場を無償でご提供くださっている ODA建設、マステを安価でご提供くださっているMARK'S、協賛のつなぐファクトリー、そして、いつもあたたかく私たちの活動を見守ってくださる近隣の住民の皆さま、アーティストの西村公一さんに、心からの感謝を。

みなさんなくしてこんなあったかいイベントはなし得ないです。いつもいつも、本当にありがとうございます!

文:佐竹 麗