大阪・関西万博テーマウィークトークセッション「”スロー”が拓くウェルビーイングな未来」のアーカイブが公開されました

2025年6月21日に大阪・関西万博「健康とウェルビーイングウィーク」にて開催されたトークセッション「”スロー”が拓くウェルビーイングな未来 アジェンダ2025共創プログラム」のアーカイブ動画とレポートが公開されました。 弊社代表の佐竹麗がモデレーターを務めたこのセッションでは、シェイプ・ニューワールド・イニシアティブ「健康とウェルビーイング」調査研究報告書の成果を踏まえ、2050年のウェルビーイングな社会の実現に向けて、「スロー」を軸とした新たな視点から議論を展開しました。

セッションの概要

科学技術の進展により健康寿命が大幅に延びる一方、社会の変化が加速する時代において、私たちはどのようにして健康でウェルビーイングな未来を実現できるのでしょうか。このセッションでは、人間の活動を大きく4つの領域で捉え、経済領域の極端な肥大化と加速、また、それに伴う他の活動領域の過度な縮小という構造的問題を可視化。多様な個々人がそれぞれにウェルビーイングであるために、それぞれにとっての4領域全体を満たしやすい社会をどうすれば築けるかという問いを中心に据え、「スロー」をキーワードに多角的な議論を行いました。

 

図:個人のウェルビーイングと社会のウェルビーイングにおける四次元相関
図:個人のウェルビーイングと社会のウェルビーイングにおける四次元相関

 

登壇者と主な話題

登壇者には多様な分野の専門家をお迎えし、それぞれの領域から「スロー」に資する問いやアプローチをご提示いただき、その後、会場からの声も交え和やかかつ活発な議論を行いました。

  • 戸谷洋志氏(立命館大学准教授):現代思想における技術論から見た「スマート」の意味と危険性、「丁寧さ」の重要性について
  • 小塩篤史氏(麗澤大学教授):記憶を持つAIによるスローテクノロジーの可能性
  • 長谷川愛氏(慶應義塾大学准教授):スペキュラティブデザインを通じた人工子宮のある未来への問いかけ
  • 吉田慎哉氏(芝浦工業大学教授):生体内デバイス技術の観点から見た健康長寿社会の展望と現状の課題

アーカイブのご視聴について

セッションの動画とレポートは、こちらのリンクからご覧いただけます。

 


 

一般社団法人たまにでは、システム思考と対話、デザイン思考をベースにした組織変革の推進、アートや互恵的活動を通じた地域におけるつながりづくりに取り組んでいます。今後も皆様とともに、よりぬくもりのある未来社会の実現に向けて取り組んでまいります。