2024年5月3日(金・祝)、兵庫県西宮市にお住まいのまゆみさん・のぶさん・さくくんのファミリーが、ご自宅のご近所、甲子園熊野神社にて”たまにカフェ”を開催しました。
ゴールデンウィーク真っ只中のこの日、松林の木漏れ日が気持ちいい神社の境内に屋台を設営。事前の告知はほとんどしなかったにもかかわらず、約20名の方が立ち寄られ、穏やかな中にも多くの交流が生まれた3時間となりました。
“たまにカフェ”を開催することへのおふたりの思いや、当日の様子をレポートします。
▼旅するたまにカフェとは
https://tamani.or.jp/solutions/travelingtamanicafe/
地域に馴染んだ暮らしがしたい
今回の店主は、フルタイムで働きながら未就学児の子育て真っ最中のまゆみさんとのぶさん。
この土地は地元ではなく、この街が好きで引っ越してきたけれども、「ご近所づきあいはほぼゼロ。でも、もっと地域に馴染んだ暮らしがしたい」──そんな思いをあたためていらしたそう。
たまにカフェに興味を持ったきっかけを、のぶさんはこう語ります。
「京都のたまにカフェにお邪魔して、まゆみとは、ゆったりとしてて居心地いいね、こんなことを自分たちでもできたらいいねと話をしていました」、「地域のゆるいつながりを生み出したい。それと、単純にカフェが好きなんです。来ていただいた方に、『ここに住んでてよかった』と少しでも思っていただけたら嬉しいなと」──。
子どもも一緒に、みんなでつくる3時間
カフェのオープンは、10時から13時までの3時間。この「3時間」という制約は、店主が疲れすぎずに活動を継続しやすくするためのちょっとしたコツでもあります。
今回は、コーヒーやお茶に加え、まゆみさんこだわりの抹茶も用意。神社の宮司さんのご協力のもと、広々とした境内に屋台を設営しました。
「誰か来てくれるかな…」そんな心配をよそに、設営中に神社を訪れたご近所の小学生が「僕もお手伝いしたい!」と、メニュー表を作ってくれることに。「あれは本当にうれしかった。メニューも可愛かったですよね」と微笑むまゆみさん。一緒にいたお父さんも設営を手伝ってくださり、ご家族みんなでカフェを楽しんで行かれました。

お昼すぎには、保育園のお友達家族も遊びに来てくれました。同じ保育園の保護者同士、存在は認識しているけれど、普段はなかなかゆっくり話すことができないもの。この日は、初めてご家族でゆっくりおしゃべりを楽しめたのだそう。
ふらっと立ち寄った方々からは、「なんで無料なんですか?」「カフェやりたいんですか?」などとよく聞かれます。「ただただ地域の方々とのお話を楽しみたくて」と答えると、「すごく良いことをしている!」と応援してくださったり、用事を済ませてから再訪してくださったり。訪れた方が「面白いことしてるよ」と声をかけてくださって、知らせを受けたご友人が、どれどれと覗きに来てくださったりもしました。
ずっと抱いてきた思い。一歩を踏み出せた
開催後、まゆみさんはこんな感想を聞かせてくださいました。
「宮司さんとの調整やチラシ配りなど、フルタイムで仕事をしながら慣れないことをするのは、正直少し大変でしたし、人が来てくれるかドキドキでした。でも、地域とのつながりを持ちたいという思いはずっとあって、今回はその一歩を踏み出せたのかなと思っています」。
共働きの核家族での子育ては、それだけでもてんてこ舞い。そんな中、「継続することで見えてくるものもあると思いますし、自分たちが無理なくできる方法は何かを探していきたいなと思っています」と、足元をしっかり見据えながらも今後を模索されるまゆみさん、のぶさん。おふたりの佇まいに、勇気をいただいたひとときでした。
“たまに”よりひとこと
ご自宅から少し離れた神社が会場だったこともあり、準備が少し大変だったと思いますが、それでも、ご家族みんなでたまにカフェ全体を満喫していらっしゃる瑞々しい姿が印象的な旅でした。そして、私たちを包み込むような熊野神社の空間と宮司さんのあたたかなお力添え。地域にこうした資産があるのは、本当にありがたいことだと感じます。
おふたりのように「つながりたい」「何かできないかな」という気持から始まる一歩、そして、「ゆるくても、続けること」──。素晴らしい環境と気持ちのよいお天気にも恵まれ、そんなささやかな思いと行動の積み重ねが紡ぐ可能性を改めて感じさせてくれました。
まゆみさん、のぶさん、さくくん、そして熊野神社の宮司の宮崎さん、本当にありがとうございました!
開催概要
- 日時:2024年5月3日(金・祝)10:00〜13:00
- 場所:甲子園熊野神社(兵庫県西宮市)
- 店主:まゆみさん、のぶさん、さくくんファミリー
- 来場者数:約20名

文:佐竹 麗





